[Labyrinthe Noir]

度量衡換算


●概要

 尺度、面積、体積、重量、速度、時間、通貨それぞれの単位換算を行います。
 また、単位とレートまたは数式を設定してユーザーが任意の単位換算を行うことも可能です。

 度量衡換算では以下に示す分類で、それぞれ換算率を基準に単位換算を行っています。
 度量衡換算で使用している全ての換算率(換算の基準値)を記載しておきます。より高い精度の数値があれば適時お知らせ下さい。

【単位の種別と詳細】
尺度(24種) 面積(19種) 体積(32種) 質量(21種)
速度(15種) 時間(15種) 温度(4種) 情報量(7種)
通貨(5種) 任意 数式 参考資料

(注)換算表にはMac用の機種依存文字が一部含まれています。

【その他の換算率表】

置換用換算率表のページ

●解説

【基準値と換算値】

 基準値は換算前の数値と単位を、換算値には換算後の数値と単位があります。
 計算の流れは、基準値と換算値の単位に応じた換算率に基準値の数値を掛け合わせて、換算値の数値を出しています。

 基準値の数値入力部には、演算記号を使った計算式を記述することができます。演算記号は下記表を参照してください。
 また、「,」が含まれる場合、それを取り除いて数値に変換しています。(カンマの位置は無視します)
 数値と単位の下にある参照ウインドウは次に大きな単位との関係を表示しています。

記号演算例(基準値)
+加算5+10(15)
-減算10-5(5)
*乗算2*4(8)
/除算4/2(2)
^べき算2^8(256)
( )優先演算(2+3)*2(10)
 演算記号の優先順位は「( )」→「^」→「*」「/」→「+」「-」です。

 変換値には、変換したい単位を切り替えると、それに応じて計算された数値が表示されます。
 その下にある表示機能や複写機能のボタンを使って、変換値の表示方法を切り替えたり、クリップボードに複写したりすることができます。

【ボタンの使い方】

ボタン解説
表示: 「カンマ」換算値をカンマ付きで表示します。
「指数」換算値を指数表示します。(107以上の桁数の場合)
指数表示や計算の場合、「107」は「10^7」と表記します。
「記憶」設定した基準値、基準単位、換算単位を終了時に記録し、再起動時に再現します。
仕事などで決まった単位を頻繁に使う場合に便利です。
「複写」換算値を自動的にクリップボードへ複写します。(起動直後は、複写されません。Rb仕様)
連続して換算とコピー&ペーストを行うのに便利です。
複写: 「1,000」カンマ付きの換算値をクリップボードに複写します。(表示の設定には影響されません)
optionキーを押していると単位記号が付加されます。
「1000」カンマなしの換算値をクリップボードに複写します。(表示の設定には影響されません)
optionキーを押していると単位記号が付加されます。
「数値入換」換算値の数値と単位を基準値と入れ換えます。
換算値を修正し、次の換算をする場合に便利です。
換算値から基準値を逆算したい時は、直接換算値を入力することで可能です。
拡大縮小ボタンウインドウを拡大縮小します。縮小時はシンプルなレイアウトに変化します。

【時間の単位】

 時間の単位は通常h(時間)を基準単位として換算を行っています。
 しかし、時間単位では1年=12月とならないため、月、Kur、年(閏年)を計算する場合、月を基準単位としています。

 閏年をhを基準単位として換算する場合、1閏年は366日*24hです。
 しかし、1日分を加算して計算するのは4年に一度であり、1閏年から4閏年毎(5、9、13・・・)に加算されるようになっています。(本来なら100年目は365日、400年目は366日ですが、考慮していません)
 時間を閏年に換算する場合は366日*24hとしてします。

基準単位換算単位換算率
週、日、時、分、秒、ms、ns
年、閏年、平均太陽年
週、日、時、分、秒、ms、ns
年、閏年、平均太陽年
h(時間)
月、Kur週、日、時、分、秒、ms、ns1月=30日
月、Kur月、Kur、年、閏年、平均太陽年12月=1年
週、日、時、分、秒、ms、ns1年=365日
週、日、時、分、秒、ms、ns閏年1年=366日
閏年週、日、時、分、秒、ms、ns1年=366日(2~4年目は365日)
平均太陽年週、日、時、分、秒、ms、ns1年=365.2422日

【通貨と任意】

 通貨またはその他として任意に単位とレートを定めることができます。これらは初期設定ファイルに記録されます。
 これらは5つの単位のどれか1つを標準単位(数値が1)として、定める必要はありません。便宜上、1番目の単位を標準単位として扱います。
 標準単位を定め、それぞれが等しくなるレートを設定します。
 例えば、1ドル=131円=1.2ユーロの場合、それぞれのレートは、1、131、1.2と設定するのです。簡単ですね。

 詳しくは【単位の種別と詳細】の「通貨」または「任意」のページをご覧ください。

【温度と数式】

 v1.4より、新しく「数式」を使った任意単位の換算に対応しました。
 温度の換算もこの方法を活用しています。
 「任意」換算では換算率を使って比率による単位換算を行っています。しかし、一定の割合で換算できない場合には比率での計算はできません。
 そこで、簡単な方程式を使った「数式」換算の機能を追加しました。

【換算式の精度】

 計算はできる限り桁数を多く扱うようにしていますが、どうしても誤差を生じます。
 そこで、誤差を少なくするために割り算を最後に1度だけ行うように換算式を組んでいます。

 計算式:R *(Xa/Xb) / (Ya/Yb) = N

 Rは任意の数量で単位Xで計ったものであり、Rを単位Xから単位Yへ換算した結果がNです。
 単位X、単位Yにはそれぞれ基準単位からの比率が用意されていて、分数として扱っています。これは寸尺のように基準単位mの1/3.3倍という場合があるからです。(実数にするとその時点で誤差が発生)
 そのため計算式は次のように組み替えて計算を実行します。

 計算式:R * (Xa*Yb) / (Xb*Ya) = N

 こうすることで、割り算を最後に1回だけ行うように調整しています。

【換算率表の置換機能】

 各単位の換算に使用する換算率表はソフト本体の中にあるため、簡単に修正することができませんでした。
 そこでv1.4より、修正用のテキストファイル(換算率表)をウインドウにドロップすることで、換算率表の入れ換えを可能にしました。
 この置換方法を使えば、簡単にユーザーが自由に単位を追加・修正した換算率表を利用することができます。

 換算率表の置換方法はこちらのページをご覧ください。

 置換用換算率表はこちらのページから利用してください。

●更新記録

20020504(2.0.2)・・・内部処理の高速化と改良。単位の追加(時間2、体積3)・修正(時間1、体積1)。
20020318(2.0.1)・・・主に表示の不具合を修正。単位の追加(時間1、通貨1)・削除(通貨2)。
20011009(2.0)・・・通貨・任意、数式の設定個数を無制限。単位の追加など。
20010915(1.4.1)・・・変換率表の置換機能を強化
20010414(1.4)・・・温度、数式の追加。換算率の修正(6種)他
20010325(1.3)・・・単位の追加(尺度4、面積1、容積2、重量3、速度1)
20001030(1.2.2)・・・m3の換算率を修正
20001010(1.2.1)・・・日付計算のバグを修正
20000820(1.2)・・・拡大縮小ボタン追加、メニュー追加
20000728(1.1)・・・記憶ボタン、単位入換ボタン追加
20000717(1.0.3)・・・mm3、cm3、m3の換算率を訂正
20000711(1.0.2)・・・若干の改良と修正、マニュアルの付属
20000624(1.0.1)・・・取り扱い単位の増加
20000604(1.0)・・・公開

●製作環境

REALbasic 4.0 : iMacDV SE & OS9.2 : G4/500 & OS9.2

●リンク

政令:計量単位令
通商産業省令:計量単位規則
経済産業省計量研究所 SI単位系
秋田生活情報ガイド 度量衡換算表
大光炉材(株)
慣用計量単位