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2024年05月03日
金の買いを継続
東京金は1万1000円台で高止まりしている。4月は日本当局の円買い介入がみられたことで不安定化する場面も見られたが、過去最高値圏での取引が維持されている。引き続き新興国の中央銀行、アジア個人の実需が相場高騰の原動力だ。WGCによると、1〜3月期の公的部門の金需要は290トンであり、このペースが維持されると、3年連続で1000トン超の需要が確保されることになる。中国やインドの地金・コイン需要も底固さを維持している。中央銀行はドル依存の恐怖、個人は将来への恐怖から、安全資産である金に資金がシフトしている。現物需要に主導された上昇相場であり、強気相場は長期化しよう。
【大起証券営業部チーフアドバイザー・平戸隆司】
金相場に関するお問い合わせは06・6300・5757まで。 |
2024年05月02日
銀の一段高狙い
NY銀先物相場は21年2月以来の高値を更新し、20ドル台中盤から後半で底固く推移している。銀需給のひっ迫見通しの強さと関係なく安値低迷が続いていたが、3月以降は金相場の過去最高値更新もあり、銀相場が再評価されている。銀の国際調査団体によると、24年の銀需給は4年連続の供給不足が見込まれている。太陽光パネル向け需要が23年に64%増、24年に更に20%増となっており、脱炭素時代の需要が急増していることが背景にある。太陽光発電は、化石燃料に依存しない主力電源として注目度が高まっており、今後も安定的な需要の伸びが想定されている。まずは30ドル台乗せを狙いたい。
【大起証券営業部シニアパートナー・猪又敦】
貴金属相場に関するお問い合わせは03・3543・9111まで。 |
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