2007年01月17日

Pizza Patron

   自分は一度も食べたことはないしレストランも近所で見たことがないが、ピザ・パトロンというフランチャイズのピザレストランがある。テキサス・ダラスベースの会社だが、ここが面白いサーヴィスを追加した。

そのサーヴィスは、支払いの際、普通は現金だったり、クレジットカード・デビットカードで支払うのが通常だが、このフランチャイズではメキシコの通貨ペソでもOKになるという。

カナダに行くとカナディアンダラーの他アメリカンダラーで支払いできるショップやレストランが非常に多い。これはカナダの全人口・経済共に占める9割以上がアメリカとの国境から200キロ以内であることが大きな理由だ。当然内陸の小さな街ではアメリカの外貨を使うことは出来ないだろう。

このピザ・パトロンだがどうしてメキシコの貨幣まで扱い始めたかというと、単純に顧客の多くがメキシコ系・ヒスパニックやメキシコから戻ってきたばかりの人が多いからだという。そしてこのピザ店はメキシカンピザを売りにしているようで、メキシコ帰りの人や在米メキシコ人が多くの顧客ということは、より本物のメキシカンピザを提供しているのだろう。

では仮にコリアンレストランにいって、米ドルの変わりにウォンで支払うといったらどうなるだろうか?ウォンは貨幣が安定せず、上下動が大きい。ウォンなんかいらないよということになってしまうだろう。しかしソウルに行けば、今ではウォンより円やドル・ユーロといった外貨で支払う方が喜ばれる。

日本ぐらいだろう、国内で外貨を一切受け付けない国は。しかし自国の通貨の信用があるから外貨より自国の貨幣での決済を望むわけで、これらカナダや韓国といった国は自国の通貨は先進国内でもあまり強くない。だから国際決済が可能でしかも安定して信用のある通貨を望むのである。

ところでピザ・パトロンは、商売としてはペソを受け入れることは成功するに違いない。自分も含めてだが、メキシコに行って帰ってくると必ずペソが余る。それらのペソは引き出しの奥の方に眠ってしまう。それらを使える機会が増えれば、そして美味しいメキシカンピザが食べれるなら、言うことない。

アメリカではフランチャイズのレストランが外貨での支払いもOKになったというのは、ここが始めてである。しかしここがもし成功すれば、マクドナルドなど多くの大規模なフランチャイズでも国境に近いところでは外貨OKというのも増えていくに違いない。

...ところで日本に行ってきます。こちらも非常に寒い日が続いていますが、日本も寒いので行くのを考えただけで気分が重たくなります。ただ室内はLAより日本の方が暖かいので、多少は救われるでしょう。またウェイトトレーニングやウォーキング・ジョギングのトレーニングパターンを変更しなければならないのはがっかり。日本からは過去の経験上ウェブログを書き込むのはほとんど無理です。まあ帰ってきたら、また書き込みます。  
Posted by yoshi_alan at 05:57Comments(0)TrackBack(0)Los Angelesでの生活

2007年01月16日

泥棒猫

   日本には泥棒猫という言葉がある。今は無いだろうが、昔はよく魚を屋外で焼いていて、それをちょっと目を放した隙に猫に取られてしまうことが言葉の由来だろうか...

まあアメリカでは家庭で魚を焼いたりはしないが、テレヴィでは面白い窃盗犯を警察が保護・拘留していると報道していた。

この拘留されているのは、なんと22パウンドもある巨大猫である。22パウンドと言えばおおよそ10キロ近くあるだろう。

この巨大猫は、近所の住宅にある犬用のドアを利用して室内に入り込み、ドッグフードを食べまくっていたという。被害に遭った家は多数あり、それら被害にあった家には必ず犬用のドアーが取り付けられていたという。

ただ脱出時ドッグフードを食べすぎ、今度はドッグドアーから体が抜けなくなって現行犯逮捕された。

日本では犬用のドアーというのを見たことがないが、アメリカでは犬が自由に出入りできるようにA4-A3ぐらいのサイズのドアーが設置されている。犬用ばかりではなく猫用というのもあり、猫用は犬用に比べ明らかにドアーの大きさが小さい。

この窃盗巨大猫は、近所の猫用のドアーを最初は試した様だが、実際に猫がでか過ぎてドアーを通り越えられなかったので、犬用のドアーに目を着けたのだろうと、警察は話している。

侵入後は、犬を脅かし、自分がドッグフードを占有していたようで、一度侵入を許した犬は、次回は抵抗できず再び巨大猫の言うがままになってしまっていたようだ。

...テレヴィで放送されていた猫のでかい事。飼い主は警察に厳重注意されたようだ。  
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2007年01月15日

Sue Happy Country...

   冬休みの間多くの家族で賑わったディズニィーランドでは、園内にいる着ぐるみを着たキャラクターが家族と一緒に写真を撮るときに、長男を殴ったとしてディズニィ−を相手に訴えを起こすという、報道や新聞記事を目にした。

最初は新聞で記事を読んだだけだが、その後テレヴィでも問題の殴るシーンが報道されていた。

結果として、人により見方は変わるのだろうが、いわゆる殴った、というのは明らかな過剰反応である。

家族と一緒に、ディズニィーのキャラクターである、ティーガーが一緒に写真かヴィデオに写ろうとしているとき、このティーガーがよろめいたか、若しくは隣にいた長男を自分に引き寄せようとしたか、で偶然手が顔に当たった感が否めない。

そしてそもそも、その家族は殴ったというが、もし殴られたというなら、なぜその場で大事にならなかったのか?家族はその後、一日を過ごし、家に帰り、そのヴィデオに撮っておいたテープを父親に見せた。シーンを見た父親は激怒し、ディズニィーを訴えるとしている。

父親が子供を言いくるめた感も否定できない。

ディズニィーと言えば世界企業で、もしこのような訴えが起きればイメージに対し問題が起きる。ならば小額(1万ー10万ドル程度)でことを無きことすることはたやすい...そう”被害者”側は考えるの当然だろう。

テレヴィではヴィデオに写っているのは、一部で実際はそれ以上のことがあったというが、ならばなぜ”殴られる”瞬間は写っていても、”その後もっとあった”という映像は出さないのだろう、と単純に思ってしまう。

...これはいわゆる" Sue Happy Country"論理である、何でもかんでも訴えた方が勝ちと言う論理だ。特に世界企業や大企業に対し、顧客である一個人が行なう行為で、ほとんどの場合が、金銭目的の企業恐喝である。

この論理は、企業だけに収まらず、相手が自分より所得が高いと思われる個人に対しても行なわれる。

最近では、ラッセル・クローのニューヨークのホテルでの出来事や、ハンバーガーチェーン・ウェンディーズでの人指混入事件が記憶に新しい。

ところで本題のSue Happy...だが、アメリカの法律は基本的に非常に厳密に出来ている。日本の様に、法律がいい加減だったり・時代遅れ・盲点だらけ、ということはない。アメリカは法律で全てが、がんじがらめになっている。がんじがらめになっているガゆえに、その長所・短所を利用したこのようなSue Happyが存在するのである。つまり法律の悪用・乱用だ。法律でがんじがらめにする必要があるのは、市民が皆アメリカ出生者ではないからである。あるものは韓国から、あるものは中国から、そしてアラブからも、そしてロシアからも、ありとあらゆる国から移民がやって来る。出生地・出身国が異なる人たちに、アメリカにやって来る前から、同じ論理・倫理観を持てというのは無理な話だ。

ただ実際に移民者が法律を悪用・乱用し巨大企業を訴えた、ということを聞いたことがない。

その様に法律を悪用するのは大概が白人である。彼らは平等とか人権とかを平気で大言するが、それをいつも悪用もする。自分らで法律を作っておきながら、自分の都合が悪くなると勝手に解釈を変え、法律も変えてしまうのである。

...まあアメリカらしいですな...  
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2007年01月12日

定刻通り

   いつも早朝にウォーキング・ジョギングをしている。

だいたい、いつも決まった時間に家を出るのだが、今日あることに気がついた。

だいたい、いつも同じ場所の上空で、飛行機が通過するのである。まあ何の飛行機かはわからないが、方角は東から西に向かっている。恐らくアジアかハワイにでも向かっているのであろうが、既に3−4回ほど同じ場所で出くわしている。

飛行機が3万フィート上空を800キロ前後で航行しているとして、地上から人間が目視できるであろう上空を見渡せるのは、せいぜい東西南北100マイルが限界だろう。

考えてみれば、飛行機のスケジュール・スピード・航路、それに自分のペース・時間等を考えてみれば、中々同じ飛行機に遭遇することはないのではないだろうか。

そんことを考えながら歩いていると今度は、自分の後ろ25メートルぐらいを、犬か猫か何かが自分の後をついてくる。

ふっと、止まって後ろを見ると、その動物もこっちを見つつ止まる。道路の電灯のあるところで止まると、正体があらわになった。ラクーンだ。

なぜ自分の後をついてくるのかは判らない。食べ物の匂いもしないはずだ。

そしてこのまま家までついてくるのかな?とか考えながら歩いていて、ふと後ろを見ると、もうどこにも居ない。何だったのであろう。

10年前にはこれらラクーンは自分の家の近所の茂みに沢山いた。

ある日、バーベキューを終えて、片付けるのが面倒なので、そのままにしておいた。そして数時間後、グリルを片付けようと家を出た瞬間、目の前にラクーンの家族が居た。こっちもびっくりした、あっちもびっくりしたに違いない。

そのまま向かうと、相手は子持ちなので襲い掛かってくるかもしれないと思い、家の中に後ずさりして戻った。ドアーのピープホールから外を見ると、ラクーンの家族がバーベキューのグリルに集まり、残り物を物色している。

...その後、そのラクーンの家族を一度も目にしたことは無い。それどころか、高速道路は出来、住宅が沢山出来、これらラクーンは更に山奥に行ったと思ったのだが、まだ住宅地にもラクーンは居るのである。

ラクーンは夜行性で、彼らは一日の間に必ず一回、自分のテリトリー内を見回りするという。もしかすると自分が出くわしたラクーンは、見回り中だったのかもしれない。

...自分も定刻だったが、飛行機もラクーンも定刻通りだったのかもしれない。  
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2007年01月10日

北米オートショー

   今デトロイトでは北米オートショーが行なわれていて、メディアでは数年先の新しい車両・モデルを多く紹介している。

アメリカでは去年のガソリン高騰で多くの人(90%以上)の人の脳裏にガソリン高騰が焼きつかれていて、アメリカメーカーの得意とする大型車が全く売れないでいる。その反対に、アジアのメーカーが得意とする小型でしかも燃費の良い車両がばか売れだ。

そんな中、アメリカメーカーも必至に日本メーカーに追いつくべく、様々な燃費の良い車両を開発している。とりわけ、一時は倒産の危機に扮したGMはハイブリッドなど環境にやさしい車両の開発に躍起である。

多くのメディアでは今年のショーで話題になっているGMヴォルトというハイブリッドを多く紹介している。電気なだけにヴォルトとは簡単でしかも覚えやすい良い名前だ。

このヴォルトだが、ハイブリッドで、売りは家庭でも充電が出来るというのだ。家のコンセントにプラグを差込み、6−8時間で充電される。充電後はバッテリーだけの稼動で40マイルほど走ることが出来る。バッテリーの電気がなくなれば、自動的に通常のエンジンが稼動し再び充電を始める。エンジン自体はガソリンをはじめ、バイオディーゼル、エタノール、ガソリンと様々な種類の燃料に対応している。

非常に使い勝手のよさそうな車両だ。実際に多くの都市部に住む通勤だけに車を利用する人は、ガソリンを一切使わないで使用することも可能だろう。

...ところがこの使い勝手のよさそうな車両の発売は、10年後ぐらいだという。

...詐欺に近い説明である。つまり現状ではアイデアを公表し、どの程度世論の反応があるかどうか見極める為のコンセプト車両でしかないのだ。

10年後の形が見えないテクノロジーを今説明しても説得力は全く無い。

それなら地上から200−500キロ地点に幾つかの発電衛生を打ち上げ、太陽光で発電し、電力をマイクロ波で各車両に送る。屋外で走っている分には燃料の補給を一切気にしなくて良い車両、そして発売はおおよそ25年後、なんて言う方が、よっぽど夢がある。

やはり現実にGMにはハイブリッドのテクノロジーが完成していないということを逆に見せてしまったような気がする。

そんなことをやるより、実際北米には多くのGM車両が既に走っているので、これらの燃料モジュールを有償で交換できるキットを販売した方が、よっぽどビジネスモデルになると思う。現在の車両は小型の演算コンピューターがモジュール化して車両に搭載されている。これが燃費のよしあしを決定付ける要素の一つだ。大型のエンジンでもこのモジュールで燃料の噴射パターン・点火パターンを変更させるだけで10−20%の燃費を向上させることも可能なのだ。

現有するGM車両のオーナーには、有償でこのモジュールをデーラーで交換販売し、その際に様々な古い部品の交換も勧める。これならデーラーも大喜びだし、パーツメーカーも大助かり、そして何より多くの労働組合が納得できるだろう。そしてそれらと並行して、ハイブリッド・水素・エタノールなどの次世代の車両の研究も続ける、というのが現実的な、しかも会社・株主・地域にとって有益なビジネスだと思う。

10年後、出来るかどうかもわからないコンセプトを見せて、過剰にメディアを刺激している行動自体、会社としてネタ切れであることを見透かせてしまう。

...もっと夢のある、そして現実味のある車両をメーカーは作るべきである。  
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2007年01月09日

New Laws...

   先の選挙を受けて新たな州法が多数可決・成立したが、今年になってそれらが施行された。ちょうど中間選挙の時に、様々な日本で言う条例が住民達によって提案され、州知事が了承すると選挙を経て実際に立法化となる。アメリカではプロポジションという。

日本にも県単位による条例はあるものの、アメリカの州の様な条例はほとんど存在しない。と言うのも、日本では立法権は国会だけに与えられているので、中央政府にて立法化しない限り、法的拘束力が非常に弱い。そのため日本全体を網羅する法律は地域のニーズに合致しないものが多いし、国土全体を網羅するため法律内での拘束力が弱い。

それに比べ、アメリカは連邦国家である。その連邦国家に存在する自治体は、日本では州とか省とか呼ばれるが、実際,機能は他の国と同じである。それぞれの州・省のは法律はそれぞれの州で決められ、それを拘束する組織も存在する。

今回の条例発行では大体100以上もの条例がカリフォルニア州だけで立法化されたが、その中には面白いものも幾つかある。

まずカリフォルニアならではとも思える条例は、駐車場、立体駐車場での喫煙が違法になった。今までは、レストラン・公園・役所・空港・駅など公共的な場所がメインであった禁煙は、とうとう駐車場にまで移った。ただ駐車場と言っても、個人の持ち物の駐車場での喫煙はOKで、公共の駐車場での喫煙が違法となる。

バーでビールをオーダーするとき、試飲が出来るようになった。まあ自分は酒が飲めないので全く関係がないが、ビール好きにはたまらないだろう。バーでは試飲用の小さなグラスを用意。一回の来店での試飲のマックスはどれくらいかは判らないが、恐らくテキーラ用のショットグラスで数杯はOKなレヴェルであろう。

そしてトラッキングと言われる、トランクに人を乗せて車を運転するのが違法になった。日本的に言えば当たり前だろうと言うことになるが、アメリカではティーンなどの若者の間では便利なので良くやる行為である。トランクに友人を乗せたりすれば、一人当たり100ドルの罰金が、当人と運転者にそれぞれ課される。金額は一人当たり100ドルで、人数分X100ドルである。

これらの条例は時期が来て、現状と合わなくなると再び住民達によって条例改正案が出てくる。そこは日本と違って、それこそ明治・大正に制定された法律の一部が今でも適用している日本とは大違いだ。

ただ多くの新しい法律が出てくるのは良いが、これらの新たな法律が施行されたと知る方法は少ない。自分で州のポータルサイト等に赴いたりと自分で調べなければならない。

しかし犯罪や税金などの法律は状況が変われば即座変更が必要なものが沢山ある。日本には条例があるが拘束力が非常に弱い。少年犯罪・外国人犯罪など法改正が数年おきに必要なものは沢山ある。そんなときは住民提案によるプロポジションは実体のニーズに反映した法律で非常に役に立つ。日本では中央集権国家なので、これを導入することは不可能だ。やはり道州制が進まない限り、仮に憲法を改正しても、すぐに現状にそぐわない物になる可能性は高い。

  
Posted by yoshi_alan at 04:42Comments(0)TrackBack(0)Los Angelesでの生活

2007年01月08日

今年は激暑に??

   アメリカのNOAA、海洋気象庁やイギリスの気象庁など世界中の複数の気象庁によると今年の夏は激暑になるという。

いまは冬で寒いのであまり考えないが、激暑というのは嫌なことだ。

以前も言ったが、年を取ってくると、寒い冬にはやっぱり夏がいいと思い、暑い夏にはやはり冬がいいと思うようになってくる。当然今は冬なので、やっぱり夏がいいや、ということになる。しかし激暑というのは嫌だ。なにせ言葉の響が嫌だ。

今年だか、去年の年末にはカナダの大きな氷原がなくなってしまったというニュースを聞いた。無くなったとは、当然解けてしまったということだ。アメリカの東部では、異常な暖かさが続き、未だに雪は降っていないという。そしてワシントンの桜は既に咲き始めているという。明らかに異常だ。

自分がワシントンに居たときは、桜と言えば4月に咲くものであった。日本よりも少し春が早い。しかし今年は、既に咲き始めている。まだ1月である。

カナダ太平洋側から北カリフォルニアにかけての森林で、多くの茶色い木を見かけることがある。それらの木は、ビートルの細菌によって枯れてしまったものだ。これら枯れてしまった木は、テントウムが大繁殖して食べつくしてしまったものや、テントウムシにつく細菌が、木に繁殖して枯れてしまったものである。そのテントウムシは、本来、冬に大多数が越冬が出来ず死ぬことによって、個体数の管理が自然と出来ていたのが、今度は温暖化のせいで越冬が出来てしまい、木を食い尽くしてしまうのである。

この枯れた木は、夏場にこんどは山火事に原因になる。ある程度コントロールされた山火事は生態系に良い結果をもたらすが、あまりにも枯れた木が多く、あちこちで山火事が発生するので、今では生態系が完全に崩れ、木がますます枯れやすくなっている。そして山から木がなくなると、今度はちょっとした雨でも土砂崩れが発生する。

暖かくなることはいいことだ、しかし度を越えた暖かさは非常に問題があるし、第一その問題の発生源の源は、アメリカ人の生活パターンによるものが多い。

ガソリンが高騰し、皆が鉄道などの大量都市交通の整備を求めたり、燃費のいい小型車を求めるようになったのは悪いことではない。大きなピクチャーで見れば、早い話、自分らの生活パターンのツケがガソリン高騰によって再び、自分の身に降りかかってきているだけのことである。様々なメディアを使って、温暖化防止を呼びかけるより、ガソリン高騰によって個人の行動を制限する方が、結果から見ると一番の抑止・防止策になる。

ガソリン高騰を一部の企業の利益にではなく、植樹やR&Dなどのに振り分けるべく、ガソリンに税金を掛けるのが、一番の”激暑”を防ぐ方法かもしれない。
  
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2007年01月07日

明けまして...今年もよろしく。

   明けましておめでとうございます。今年も、ウェブログを続けていきますので、よろしくお願いします。

年末・年始は、メキシコ・Mazatlanに行っていた。本来ならアカプルコを考えていたが、距離はそう遠くはないが、そこまでのアクセスが悪いので、Mazatlanと言うことになった。LAから飛行機で2時間半は非常に手軽で、暖かい気候のせいか、カナダや寒い地方に住むアメリカ人が多かった。

しかし、たかだか2時間半の距離だが、それ以上にやたらと遠くに行ってきた気がする。今月の終わりに今度は日本に行くのだが、出国をする手続きは、10-12時間掛かるアジアに行くのも、2時間で行けるメキシコに行くのも同じだからだろう。

空港にはやはり2時間半前に到着していなければならず、そもそも空港まで1時間のドライヴがある。それらを考えれば、飛行機に乗っている時間より、その前後の地上に居る時間の方がよっぽど長い。

まあLAから2−3時間も南下したところは、やはり暖かかった。カナダに住む人から見れば、LAでも十分に暖かいと思うに違いないが、LAも冬は寒い。

昨日LAに戻ってきたが、やはりLAはメキシコに比べればずっと寒い。特に家に帰ってくると、一週間ほど誰も居なかったせいで、家中が冷え切っている。...こんなときはガスヒーターがあればすぐに暖まるのにと思う...

今日から多少は暖かくなるようだ。しかしすぐに日本に行かなければならないので優鬱だ。日本はずっと寒し、なにせまた時差ぼけになる。時差ぼけに掛かっている時は、どういうわけか、具合が悪くなったりとろくなことがない。

...まあ今年も様々な分野の話題をこのウェブログで綴って行きたいと思います。また今年一年よろしくお願いします。
  
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2006年12月28日

一酸化炭素中毒

   南カリフォルニアでは例年になく寒い日が続いているが、この寒さのお陰で、一酸化炭素中毒に掛かる人も大幅に増えている。

一酸化炭素は、何かを燃やしたときに、酸素が燃焼後変化し発生する。このガスは無色・透明で意識的に換気等を行なわないと誰でも中毒に掛かる可能性があるだけに怖い。

そして中毒状態から、死に至るまでの時間が短いのが特徴で、短時間で死に得る、危険なガスだ。

しかしとりわけ南カリフォルニアでは、通年安定した温暖な気候で、あまり暖房器具の活躍場所はない。ところがこのところの寒気で、暖房設備や器具の無い家で、家庭内で練炭を使って暖を取ったり、屋外用のバーベキューグリルを屋内で使用して、一酸化炭素中毒に掛かる人が増えているのだ。最近ウォルマートなどで販売している”火鉢”で中毒に掛かる人も多い。アメリカではヒバチではなくハイバチ。家電メーカーの日立はヒタチでは無く、ハイタチと呼ぶ人が9割...

南カリフォルニアの冬は、東部やカナダと比べると段違いに温暖だ。しかしこのところの最低気温が東京より低いとなると事情は異なる。なにせ広い家で、ガスや灯油ヒーターが無いのだから寒くてしょうがない。そして体を温める食事もない。

ホームセンターなどに売っているのは、小型のファンヒーターが主体で、家にも4台ほどあるが、これらを使うと電気代が桁違いになる。

以前にも書いたが、近所の人の家を覗いてみると、毛布を頭からかぶり家中を移動している人が居ると言ったが、最近では多くに家で、子供のみならず大人までやっている。外は比較的暖かいが、家の中は非常に寒い。

...どこに居ても、夏になれば、冬が良いなと思い、冬になれば、やはり夏は良いな、と思う...

今年も残すところ数日。このブログを読んでいる多くの人には、病気・怪我をしないで新年を迎えてほしい。...年末・年始は、ここよりちょっと暖かいメキシコで過ごします。それでは、良い新年を迎えてください。  
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2006年12月26日

クリスマス商戦

   アメリカや欧州では多くの人がクリスマスの休日を楽しんだに違いない。ここ南カリフォルニアでは、最高気温が25度近くにもなりホワイトクリスマスは味わえなかった。全米でも、南カリフォルニアと南フロリダは非常に暖かった。ところが、いつもは雪に覆われるミネソタ・ドゥルースでは雪が全く積もっていないという。やはり温暖化の影響だろうか?

ところでテレヴィでは今年のクリスマス商戦は、残念なものになったと報道している。先週の水曜日辺りから、本格的なクリスマスに向けての最後のかきいれどきになるはずが、今年は場所によっては10%以上の落ち込みがあったという。

理由は定かではないが、自分もウォーキングをしているときに、クリスマストゥリーの販売が例年に比べ大幅に落ち込んでいるのを目撃していた。トゥリー自体の売り上げは、例年の半分ぐらいのようだ。

...そして今日からは、年末まではクリスマスで貰ったプレゼントを返品したり交換する人でモールやショッピングセンターはごった返す。今日は既に朝の5−6−時からストアーをオープンさせているところもあるという。

恐らく今年のクリスマス商戦が不調だった理由は、今年の夏時期にあったガソリン高騰と金利引き上げによる様々なローンの返済が今でも響いているのではないだろうか。

ただ今年の年末商戦も、残るところ1週間を切ったところ。今後の動向がちょっと気になるところだ。  
Posted by yoshi_alan at 05:25Comments(0)TrackBack(0)Los Angelesでの生活

2006年12月21日

エリー湖でサーフィン

   今は真冬真っ只中である,というより、あす冬至を迎える。そんな中、テレヴィでは、五大湖の一つでもある、エリー湖で若者がサーフィンを楽しんでいると報道していた。

ただ画面で見る限り、”楽しんでいる”感じは全くなく、それどころか何か無理にやっているようにも見えた。

実はその通りで、サーフィンをしている若者達は、別に楽しんでいるわけではなく、年内に湖に氷が張る前に今年最後のサーフィンを儀式的に行なっていただけのようだ。

エリー湖はペンシルヴァニア州の北にあるが、冬場は滅茶苦茶寒い。雪はあまり降らないが、風が強く体感温度は間違いなくマイナス摂氏30度以下であろう。

今の気温は最低気温は時々マイナス10程度のようで、大部分の湖は凍りついていない。このぐらいの気温になると、地上の気温より水中の気温の方が高く、湖周辺では、水面から蒸気が上がって結構暖かい。

カリフォルニアでは、冬でも天気の良い日ならサーフィンは通年を通してできる。

...東部に住む人は大変ですな。...でも今は南カリフォルニアも十分寒いです。  
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2006年12月20日

Less Christmas Tree???

   あともう少しでクリスマスである。アメリカだけでなく、心をうきうきさせているの多くは子供であるに違いない。

先日早朝ウォーキングをしていたとき、近所の駐車場の一角でクリスマストゥリーを販売しているのを見かけた。

いつもこのシーズン、サンクスギヴィング前後を挟んで、このトゥリーを販売し始めるのだが、ことしの売り上げはあまり良くないようだ。

例年ならは、サンクスギヴィング後の1週間で、相当量の木が売れ、駐車場に沢山ある木はスペースがスカスカになってしまう。ところがこのスペースが、まだまだ一杯だ。

ここで言うトゥリー・木は本当の木である。

例年、全米では、クリスマスが終るとすぐに来年用に木の植樹が始まる。そしてちょうどクリスマスの1ヶ月前になると、住宅地のそばの駐車場やモールの駐車場で販売が始まる。

...まあなんとも資源を無駄にしているとも思うが、アメリカではごく日常の風景なので、それを資源の無駄と思うのはやはり外国生まれの外人だけであろう。

そしてクリスマスが終ると、ゴミ捨て場に大量に捨てられているのだ。それをみると、なんともむなしいと言うか、やり場のない気持ちになるのは自分だけだろうか。

...これこそメディアが資源の無駄と、取り上げるべき問題なのではないだろうか。まさに資源の使い捨てだ。家の庭に木を植えて、毎年楽しむのとは訳が違う。

...ところでそのトゥリーだが、今年は売れていない。景気が悪いからだろうか?理由は定かではないが、確かに近所の家を見てもトゥリーを家の中で電飾をつけている家庭は少ない。  
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2006年12月19日

...オリーヴガーデンでも...

   インディアナにあるオリーヴガーデンでも集団食中毒が発生した。

オリーヴガーデンは、アメリカ全土に展開するイタリアンレストランで、パスタやピザなどエントリーをオーダーすると、バカでかいサラダや食べたい放題のガーリックブレッドがついてくるなど、大食いの人には喜ばれるレストランだ。自分もよく学生の頃は行った。

ところが先日このオリーヴガーデンで原因不明の集団食中毒が発生している。

インディアナの保健所によると、感染した患者の症状はインフルエンザのようだという。

ノロウィルスではないのだろうか?ただノロだと菌は検査で比較的に簡単に見つけられる。しかし数日が発表から経つが、これといった原因は明らかにされていない。

もしかすると、バカでかいサラダの中のレタスがO157に汚染されていたのでは?とも考えられる。

先日のタコベルでのO157の感染で、原因はねぎからレタスへ変更されていた。しかしここでも、確実にレタスが原因と判ったわけではなく、未だタコベルに関しては手探り状態で、今回のオリーヴガーデンでの集団食中毒も、ノロでなければ、原因究明には時間が掛かりそうである。

今回のオリーヴガーデンでの原因がもしO157であるとするなら、恐らく感染源は野菜のどれかと言うことには絞られる。しかし野菜と言っても、何種類もあるので、やはり野菜だと判っても、特定するには時間が掛かる。

...ノロもO157大発生だし、外食は出来る限り避けるべきだろう。

そして、ノロは煮沸消毒では殺菌できない。アルコールでも死なない。ブリーチなどの塩素系でしか滅菌できない。もし外食する場合、トイレ・厨房などはブリーチでしっかり洗浄されたところで食事をするようにした方が安全だ。

  
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2006年12月18日

Tacobell Ecoli

   日本ではノロウィルス。アメリカではO157の発生と年末は忙しい。

アメリカではファーストフードチェーンのタコベルでO157が数週間前に東部・ミッドアトランティック地域で発生。報道では汚染されたねぎが感染源であるとされていた。

しかし十分に検査した結果、どうやらねぎが感染原因ではないということらしい。

...ことらしい、とは未だにメディアですらはっきりとしていないためだ。

一時はねぎが感染源とされ、ねぎさえ避ければ安全と考えられていたが、そうではないようだ。実は、今週末から南カリフォルニアは前線の影響で寒くなると天気予報をやっていたので、豚汁を作った。本来はねぎも入れようかな、と思ったがO157の件を思い出して入れるのを止めた。ただスーパーでは沢山売っていたが。

しかし、こんどはレタスが感染源らしいとメディアではやっている。

...結局、タコベルでのO157発生の汚染源は何であるかは、全く判っていないと言うことだ。ねぎと特定されたときは、多くの人が安心した。特定されれば対処のやりようがあるからだ。しかし今回のように、結局特定できないと、人々は疑心暗鬼になる。

それは日本で過去に起きたO157の時もそうだった。

...でも昨日タコベルのそばを通ったら、ランチタイムだったが多くの人を見かけた。
彼らはあまり気にしていないようだった。

...アメリカ西部でもノロウィルスは拡大を見せている、そこにO157とは...まあおなかが痛くなったらどちらかと言うことでしょうか。  
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2006年12月14日

ノロウィルス日本から上陸?

   日本では空前のノロウィルス大流行だと言う。

ノロウィルスは基本的にアメリカで言う、ストマックフルーに似た症状のようだが、ストマックフルーはいわゆる感冒であるのに対し、ノロはしっかりとした細菌である。しかも通常の風邪の菌にくらべ生存率が高く、繁殖力が強いようだ。

最近オレゴン州にある老人施設や幼稚園などで大規模なノロウィルスの感染が確認された。感染した多くの人は、最初は風邪だと思ったらしいが、検査の結果ノロであることがわかった。

このノロは今アジアで大流行しているものが、アメリカ西部に観光旅行者を含めたアジアからの渡航者が持ち込んだ可能性が高い。

まだロサンジェルスやサンフランなど、アジアからのゲートウェーと言われる大都市ではノロに感染したという報告は地元の保健所から挙がっていない。しかしオレゴンでのケースは、たまたま施設でほとんど全員が感染したので、検査をした為感染の確認が取れたが、個人で風邪のような症状で病院にまで行って検査をする人は少ないだろう。結果、自分がノロに掛かっていても、そうであると、気がつかない場合があるのではないだろうか。

確か去年の今頃、恐らく風邪だと思うが、1週間ほどダウンした。今年は今のところ調子は良いが、この様子だと何時自分にも菌が感染するやわからない。これじゃますます外出できない。  
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2006年12月13日

FRB、金利据え置き

   今回のFRBのミィーティングで短期金利を前回同様の5.25%で据え置きすることが決まった。

これは現在の景気が、上がり調子でも、下がり調子でもないことを反映しているようだ。ただ住宅着工件数・住宅販売件数等を見ても、明らかに下降しており、やはり住宅のバブルであった可能性は否定できない。

それに今回短期金利を引き上げなかった理由の一つに、個人消費が挙げられる。今は、年末でまさにホリデーショッピングシーズンである。この時期に短期金利を.25%でも上昇させようものなら、クレジットカードを使った消費が急激に落ち込む可能性があるからだろう。

しかし住宅販売価格が下落しているにも関わらず、賃貸物件の価格は上昇中だ。

なんとか、ガソリン高騰は抑えられているものの、しかし中東の情勢によっては急激に価格が上昇する可能性は相変わらず否定できない。

 現在の短期金利は5.25% 全米の幾つかの金融機関では5%を越えるCD/定期貯金も行なっている。貯金・現金が一杯ある人には金利現状維持はありがたいに違いない。お金のある人が羨ましい。  
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2006年12月12日

More People Leaving CA

   今カリフォルニアでは出国ならぬ出州ラッシュだ。出州と言っても、休みなどで一時的に州を離れるのではなく、完全に引っ越してしまうものだ。

理由は、住んでいる人なら誰でも判るだろうが、生活コストが掛かりすぎるからである。カリフォルニアでは90年代の半ばに今と同じ人口減少があった。当時は生活コストもさることながら、全米規模での景気の悪化で、多くの企業がネヴァダやアリゾナに引っ越してしまったからだ。

多くの企業が引っ越せば、税収入が減り、当然一般の住民からの税収をあてにすべく、州の所得税・取得税とあらゆる税金が値上がった。そうなれば、当然一般住民も引越しをせざるを得なくなる。

現在は当時とは様々な理由が違うが、明らかに同じ理由は生活コストの上昇である。

生活コストはここ10年で倍になった。

カリフォルニア、とりわけLA,Orange,Venturaの3郡の平均住宅価格は、50万ドルを上回る。日本円で5千万を優に超える価格だ。これでは誰でも高すぎると思う。

月々の住宅ローンに、自動車ローン、様々な保険、食事・衣服代、教育費等を考えたら、毎月、世帯所得が6千ドル近くないとこれらを払うことは到底出来ない。しかしLAの平均世帯所得は、3千ドルに届かない。また所得はある程度あっても、全所得に占める、住宅関連の出費が7割を超えている。つまり、仮に住宅費用を払えても、生活そのものが今度は成り立たない。

カリフォルニア州では今年、まだ12月分が残っているが、既にカリフォルニアにやって来る人以上に出て行く人が3万人ほど多い。大多数は白人だそうだ。またカリフォルニアにやって来る大多数が、ヒスパニックだ。この数字を20−30年連続で続けると、計算上ではカリフォルニアから、白人は居なくなってしまう。

カリフォルニアを離れて行く多くの人々は、生活費の安い、ネヴァダ、アリゾナ、テキサス、オレゴン、ワシントンに流出している。

まあこのことは驚くようなことではない。自分の生活パターンを見てもよく判る。外食は減り、外出そのものが減った。仕事関連のことが無い限り外へは出なくなった。カリフォルニアでは、どこへ行くにも自動車なので、外へ用がなく、出ただけでコストが掛かる。このような行動の変化が、仮に10人に1人だとしても、州全体における経済としては、非常に大きい。自分だけでなく、多くの同世代の行動も自分と同じようである。実際30を過ぎて親元の住む家に帰った人も多い。

...このような現象は何もカリフォルニアだけではない、日本もそうだし、欧州もそうだ。程度の差はあるにせよ、おおよその先進国では同じような減少である。

...世界レベルで地球温暖化と同じく、なにか具体的な行動をおこさないとボディーブローのように徐々に効いてきて、最後にはどうしようもならなくなる可能性はある。

...自分が体感しているだけに、まったく恐ろしい。
  
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2006年12月11日

食の安全

   アメリカでは今あちこちの州でイコライ・バクテリアによる食中毒が増えている。日本で言うところのO157だ。

先日ファーストフードチェーンのタコベルの食材・ねぎからO157が見つかった。しかし感染は広まり、今では多くの州で感染者が出ている。

今年の初めにはカリフォルニアでやはり大規模なO157感染があった。原因はほうれん草だった。感染経路等を調べるのに時間がかかり、結果として感染は20の州、150以上がO157で死亡した。

今回のタコベルのO157だが、未だ出荷元は判っていない。ねぎも、そこから幾つかのバクテリアが発見されたが、100%ねぎが原因であると言う保証も無い。ただ恐らく、このねぎはカリフォルニアの農場から出荷されたであろうとしている。

どうして、カリフォルニアで出荷されたねぎが、ニュージャージーなどミッドアトランティク地域で感染するようになったのかがわかっていない。

もしかすると、ねぎにバクテリアが、食材加工工場のあるニュージャージーで感染したかもしれないからだ。

しかしどういう形態にしろ、ファーストフードでの感染は、その消費量や広域さから、一度感染が見つかっても、対処に時間が掛かると言うことはわかった。

FDAではO157を含むレストラン等での感染について、1.2:1の割合で、ファーストフード関連が多いという統計が出ている。もう一つは個人等の小規模なレストランだ。

一般的なアメリカ人からすると、小規模なレストランでの食中毒の感染の方が、よっぽどファーストフードよりありえると感じている。しかし統計の結果から、結果は全く反対で、個人経営のレストランに比べ、1.2倍食中毒にかかる可能性が高い。

一般的なアメリカ人が考えていたファーストフードや大規模な食品加工会社の食材は安全だと考えられていた神話は、全くのパーセプションでしかなかったと言うことだ。

一般的に、スーパーなどでは、名の知れたブランドとそうでないものを比べたとき、圧倒的に名のあるブランドの食品を消費者は選ぶ。

ただ今回のタコベルのねぎの食材加工会社は非常に名の知れた会社で、一般スーパーでは”Ready Pac"という商品・ブランド名で野菜のパック販売をしている。ちなみに、今自分の家の冷蔵庫にもこのReady Pacの野菜パックが1つあった。

そのぐらい、誰の家にもある食材が今危険なのである。

タコベルを含め、今年多く発生しているO157感染についての原因究明にはまだ時間が掛かりそうだ。
  
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2006年12月08日

コーランで宣誓...

   先の中間選挙で当選したミネソタの下院議員が全米で問題になっている。

まあ問題と言っても、何か悪いことをしたわけではない。彼はアメリカの下院では初になるであろう、議員宣誓式をコーランを使って行ないたいとしているからだ。

今までの歴代の上院・下院・州知事・市長など、行政では責任あるポジションに付くと、裁判所などで宣誓式を行なう。その宣誓式では、聖書を使うのが当たり前になっていた。... So Help Me God...ってやつだ。

ちなみに外国人が、アメリカ市民に帰化するときも、宣誓式が行なわれる。やはり最後は、...So Help Me God...である。

このHelp Me GodのGodはキリスト教でのGodと言う認識が一般的だ。しかしこれを最高裁判所等で、そうであると言う判決が出たことは無い。

つまり一般的にはそうだが、そうであると、深く立ち入れられない理由がある。

それは、日本同様、アメリカも信教・宗教の自由を保障しているため、ここでそのGodがキリスト教の絶対的なものと認定されてしまうと問題が多く生じる。

このミネソタの下院議員も、憲法の上では宣誓式でコーランであろうが何であろうが構わない。憲法が保障しているからだ。しかしアメリカの歴代で、キリスト教の聖書以外が宣誓式で利用されたことが無い。

アメリカの各州・自治体・連邦政府では建物の入り口や州旗に、ラテン語で法の平等とかラテン語で書かれている。しかしそれらも全て、キリスト教の概念でのものだ。

最近アメリカでは移民が増えている、とりわけ、東南アジアや中東からの移民が増えている。その多くがキリスト教信者や無信教者であればあまり問題は生じないが、彼等の多くはイスラム教信者である。

アメリカの国内では違法等によりヒスパニック系人口が爆発的に増えているが、彼等の多くはキャソリックなので、宣誓等キリスト教概念のものには一切問題が無い。

...日本では、たしか森前首相が神の国発言で大きな問題になったが、それに比べればアメリカのこのGod=キリストはもっと大きな問題である。

このミネソタ議員の行動の行方はまだ定かではないが、意志を曲げることは無いだろう。もし政府が聖書を強要するようであれば、裁判を起こすとしている。非常に今後が興味深い案件だ。

...そうそう日本の刑事裁判でもやはり宣誓をする。うそをつかないで正直に...と言うやつだが、日本の場合、宣誓と言っても、何に対し宣誓するのか定かでないため、アメリカ的発想から鑑みると、なんともバカらしい。


  
Posted by yoshi_alan at 05:42Comments(0)TrackBack(0)Los Angelesでの生活

2006年12月06日

風邪を引いたかも...

   今日は朝頭が痛くて目が覚めた。いつもなら、まあいつもというより週1−4回程度ジョギングの代わりにウォーキングをしているのだが、頭が痛いので今日は止めた。

...もしかすると風邪を引いたかもしれない。

...ロサンジェルスの冬場は非常に体調管理が難しいところだ。日中は暖かくなれば、Tシャツ一枚でOKだが、早朝の最低気温は、1−2度、寒い時は氷点下になる。つまり一日内の寒暖の差が非常に大きい。

以前話したウォーキングはいつも早朝に行っている。大体4時から5時の間に始め、1時間程度歩く。距離にして5マイルだ。しかし日中ならともかく、この時間帯は非常に寒い。歩き出して10分ぐらいすると体は温まるのだが、手や足先は寒い。

なら暖かい日中に仕事の合間にウォーキングをすれば良いと思われがちだが、体脂肪を落とすには血糖値が一番低いときに30分以上の有酸素運動を続けなければ、効果は無いからだ。暖かいに中で、食事を食べた後などに有酸素運動、ウォーキングやジョギングをしても、体脂肪を落とすと言う意味においては全く効果が無い。

自分の体脂肪の目標は8%程度。今は14%程度なので、3ヶ月程度有酸素運動を続ければ、10%を間違いなく切ることはできる。ただ有酸素運動と言っても、目的は、皮下脂肪の除去が目的だ。

...まあどうでも良いのだが、風邪を引いたときの頭痛は、頭の芯が痛くなる。このときはタイレノール等の頭痛薬を飲んでも全く効かないのが特徴で、ひたすら寝たりと体を休息させるしかない。早朝のウォーキングで薄っすら汗をかき、その後急速に体が冷えたから、風邪を引いたのかもしれない。

ただ有酸素運動は今週のみで、来週からはウェイトトレーニングに戻る。ウェイト3週の有酸素1週の割合だ。

...今週もあと2日。何とか乗り切ろうと思う。

  
Posted by yoshi_alan at 06:52Comments(0)TrackBack(0)Los Angelesでの生活