友が丘中学校の「関係者」の方から、メールをいただきました。
メールには、所属も本名も書かれてありましたが、ここでは単に「関係者」としたいと思います。また、他の投稿のように、その本文をご紹介するのは、ひかえたいと思います。メールの大まかな内容は、
「多くの人達が苦しんだけれども、ようやく日常を取り戻しつつある。生徒たちも学校行事などに積極的に取り組んでいる」というものです。
このページでは、私からの返信の中の一部分だけを公表したいと思います。
メールありがとうございます。
返信が遅くなり、失礼いたしました。
At 11:29 PM +0900 97.10.8, wrote:
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ありがとうございます。
このようなセンセーショナルな事件だからこそ、
できるだけ心理学の基本的な側面からの解説をしようと考えてきました。
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言葉で言えないほど、大変なご苦労だったことと思います。
（略）
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うれしいニュースをありがとうございます。
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それは当然のことなのですが、こんな事件の時には、
そんな当たり前のことも、わからなくなってしまう人々もいるのでしょうね。
>
>
ひとりひとりの生徒の心が癒されることを心から願っています。
（略）
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教育者は教育者として、警察官は警察官として、親は親として、
心理学者は心理学者としての取り組みが求められていると、
私も思います。
>
>
たしかに、もし、早い時期に、有能な専門家と両親と教師が協力し合って、
適切な対応をとっていたら、
事件は防げていたかもしれません。
しかし、たとえばある生徒がガンで亡くなったとします。
そういえば、ある時期から顔色が悪かった、元気がなかったと、
後から思い出すかもしれません。でも、だからといって、
教師がガンの進行に気づいていれば、死なずにすんだだろうと、
教師を責めるのは、あまりにも無理があります。
社会心理学的な研究です。
人々は、ある結果が分かったとたんに、
その結果が、自分だったら予想可能だったと思い込んでしまいます。
実は、冷静に考えれば、自分が当事者であったとしても
予測はできなかったのですが、
上のような思いこみのために人を責めてしまうことが、
よくあるのです。
>
>
私も、本来公開されないはずの情報が
次々と報道されてしまうことに驚きを感じています。
ただ、ショッキングな犯罪と少年逮捕は、
私たちに大きな衝撃を与えました。
多くの親や子供達が不安を感じています。
その不安を下げるために、
ある程度の情報公開は必要だったのではないかとも思えます。
もちろん、関係者を不要に傷つけたり、
少年非行や心の病への偏見を高めるような情報は、
公開されるべきではないと思います。
しかし、現実に情報が漏れてしまっている現在、
私の役目は、その情報の冷静な解説を行い、
少しでも偏見を減らしてもらうことだと考えています。
>
>
このような事件の後では、大変重たい意見だと思います。
反論もあると思います。
しかし、それでもやはり、（略）としてそうあるべきだと、私も思います。
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>
システムと、そして、
関係者と市民全体の意識の変化が必要だと思います。
家族、地域社会、親戚、友人らと共に、
教育、医療、保健、福祉、心理、警察など
多くの人々の連携が必要だと思います。
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>
わかりました。
友が丘中学校の「関係者」からメールをいただいたこと、
学校は少しづつ日常を取り戻し、
生徒さん達も学校行事などに積極的に取り組んでいると
伝えたいと思います。
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>
ありがとうございます。
ぜひ、今後ともよろしくお願いいたします。
>
>
ご安心ください。
他の場合でも、氏名やアドレスは公開していません。
（略）
私も含め、世間には、友が丘中学校のことを
応援している人達も大勢いると思います。
生徒さん達がすばらしい中学生活がおくれますように、
心からお祈りしています。
補足
このメールをいただいた後で、「がんばれ友が丘中！」というページを作って、応援のメールを募集しようかと思ったほどです。（ただ、せっかく世間の関心が薄れていこうとする時期に、小さなページであってもことさら校名を出したりするのは、逆効果なのかもしれないとも思いました）
学校に関する事件の報道は、一般的に
「逃げ腰の校長、問いただすマスコミ、見えかくれする学校の暗部」
といった枠組みが多いように思います。相手が誰であっても、必要な追求はするべきでしょう。しかし、そのことによって傷ついている関係者、とくに生徒たちのことを思うと、心が痛みます。今回の事件では、特にそう思います。
がんばれ友が丘中！ がんばれ先生達！ がんばれPTA！
そして
がんばれ生徒たち！
君たちの人生には、きっとすばらしいことが待っている。
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